歯のマメ知識 “あいうべ体操”知っていますか?? 2024.09.19 木村梨奈 皆さんこんにちは😊 堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 歯科衛生士の木村です🎃🌟 9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね🥵 今回は”あいうべ体操”についてお話していきます🦷 あいうべ体操とは お口回りの筋肉や舌の筋肉を鍛えることによって、舌を正しい位置に導き、口呼吸を鼻呼吸に改善していく体操です! 皆さん、普段舌はどこの場所にありますか?①上あごについている②上の前歯の裏側についている③下の前歯の裏側についている 実は、舌の理想的な位置は ①上あごについている です! ②、③の位置に舌がある方は舌の位置が下がっており、口呼吸になっている可能性が高いと言われています。 口呼吸から鼻呼吸にすることのメリットとは? 口呼吸から鼻呼吸へ改善することにより、どのような利点があるのでしょうか。 ①免疫力の向上 一番に挙げられるのが、免疫力の向上です。 外からの空気を鼻から体内に取り込むことには、沢山のメリットが存在します。 まず、空気が鼻腔を通過することにより、鼻毛や鼻粘膜の作用によって、花粉やホコリといったアレルゲン物質だけでなく、細菌やウイルスまでもブロックしてくれます。 ブロックされたアレルゲンや細菌・ウイルスはその場に留まることなく、鼻腔外へ排出されていきます。 また、鼻腔を通り抜ける際に、空気が適度に温められるため、喉や肺への刺激を少なくすることもできます。 免疫力の向上は、鼻腔だけではありません。 口呼吸をやめることによって、お口の中が乾燥するのを防ぐことができます。それによって、唾液の量が増加します。 唾液量の増加によって、食べ物や飲み物と一緒にお口の中に入り込んでくる細菌やウイルスを洗い流すことや、唾液中の抗菌・殺菌作用によってお口の中の細菌を減少させることなどができます。 むし歯や歯周病、口臭の予防にも繋がるのです。また、唾液は潤滑剤としても働きます。 唾液の量が増加することによって、お口の中を滑らかに保ち、食べ物が飲み込みやすくなる、しゃべりやすくなるといった、日常生活の質を向上させる働きもあります。 ドライマウスの予防にもつながるのです。 ②正常な成長・発育を助ける 成長期のお子さんにとって、お口の周りの筋力がつくことは非常に大切です。 しっかりと咬む習慣がつくことによって、顎の正常な発育を促します。 また、口呼吸の方に多いとされる、舌と口腔周囲の筋力のアンバランスからくる歯列不正も、予防することができます。 ▷▶︎あいうべ体操のやり方◀︎◁ あいうべ体操のやり方はとても簡単です。 次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。(1)「あー」と口を大きく開く(2)「いー」と口を大きく横に広げる(3)「うー」と口を強く前に突き出す(4)「ベー」と舌を出して下に伸ばす(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。 この記事を書いた人 歯科衛生士 リーダー 木村 梨奈 Rina Kimura