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歯のマメ知識

口内炎

吉田 琴奈

みなさん こんにちは🌸

堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 衛生士の吉田です🦊

6月に入り、暑い日もかなり増えてきましたね💦

皆さんくれぐれも熱中症対策はしっかり行っていきましょうね☀️

今日は「口内炎」についてお話ししていきます👅

口内炎とは口の中や、周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。

いくつか種類がありますが、最も多いのが「アフタ性口内炎」です。

はっきりとした原因は分かっていませんが、体調の悪い時にできやすいと言われています。

口内炎の原因

口内炎の原因は様々です。

ストレスや栄養不足による免疫力の低下や、口の中を噛んでしまうというなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。

他の病気の一症状として口内炎が起こる場合もあるので、注意が必要です⚠️

もっとも多い「アフタ性口内炎」

一般的に最も多くみられるのがアフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)です。

原因ははっきりと分かっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足などが考えられています。

アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた2〜10mm程度の丸くて白い潰瘍が、ほお、唇の内側、舌、歯茎などに発生します。

小さなものが2.3個群がって発症することもあります。

普通は10〜2週間ほどで自然に消滅してあとは残りません。

なかなか治らないとき、範囲が広いとき、何度も再発する時は、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、くすりが原因の場合もあるので、すぐに病院に行きましょう!

物理的刺激によって起こる「カタル口内炎

カタル性口内炎は、入れ歯や矯正器具が接触したり、ほおの内側を噛んでしまったりした時の細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる口内炎です。

口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。

アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。

また、味覚が分かりにくくなることもあります。

ウイルスや細菌の増殖が原因の「ウイルス性口内炎

ウイルスが原因で起こる口内炎もあります。

単純ヘルペスウイルスの感染が原因のヘルペス性口内炎(口唇ヘルペス)は、主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。

他にも梅毒、淋病、クラミジアなどの性感染症(STD)による口内炎が知られています。

またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌は、もともと口の中に存在する常在菌の一つですが、免疫力が低下したりすると増殖し、カンジダ性口内炎を発症する事があります。

ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じる事があり、発熱や強い痛みが伴う事があります。

その他の口内炎

特定の食べ物や薬物、金属が刺激となってアレルギー反応を起こす、アレルギー性口内炎、喫煙の習慣により口の中が長期間熱に晒されることにより起こるニコチン性口内炎などもあります。

ニコチン性口内炎の場合は、口の中の粘膜や舌に白斑ができ、がんに変化する恐れもあります。

口は外部は刺激を直接受ける器官であり「健康のバロメーター」

口の中は、食事をしたり、呼吸をしたり、喋ったりするために常に外部と接しており、細菌、ウイルス、ほこりなどが付着、侵入する可能性の高い部分です。

一方、鼻や、内臓に通じる喉とも繋がっている重要な器官であるため、部位により様々な粘膜で覆われて防御されており、健康であれば、多くの場合こうした微生物に感染することはありません。

しかし、風邪や疲れなどで免疫力が低下していると、侵入した微生物に感染し炎症を起こしやすくなります。

口内炎が起こったら、普段の生活を見直すきっかけにしてみましょう🌱

口内炎が悪化する仕組み

➀粘膜を正常に保つためのビタミンの不足や、疲労、ストレス、ウイルス感染、外的刺激などにより、タンパク質分解酵素の一種プラスミンが発生します。

➁増え続けたプラスミンによって、炎症のもと(ヒスタミン)や痛みのもと(プラスタグランジン・ブラジキニン)が出て、血管を拡張します。

➂炎症を起こすと血管からこれらの物質が漏れ出しやすくなり、むくみが起こり、痛みが発生します。

➃炎症が続くと、粘膜の表面が爛れてびらん様になります。

➄さらに、爛れた部分がえぐられ、口内炎になります。

口唇ヘルペスと口内炎はどう違う?

口唇ヘルペスはウイルス性口内炎の1つで、単純ヘルペスウイルスによる感染症です。

白い潰瘍ができるアフタ性口内炎と違い、皮膚に水膨れができる事が特徴です。

水膨れは次第に瘡蓋になり、5〜7日ほどで自然に炎症は治ります。

単純ヘルペスは体のどこにでも感染し、特に多いのが唇にできる口唇ヘルペスと、性器におこる性器ヘルペスです。

ウイルス感染を取り除く方法はなく、一度感染してしまうと再発を繰り返してしまいます。

抗ウイルス薬で再発を抑制することができるので、口唇ヘルペスが疑われる場合は、医師の診断を受けましょう🌱

この記事を書いた人

歯科衛生士

吉田 琴奈 Kotona Yoshida

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