歯のマメ知識 口内炎の原因 2024.04.07 吉田 琴奈 皆さんこんにちは☀️ 堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 衛生士の吉田です🍀 気温も少しずつ暖かくなり、桜が咲き始め、いよいよ春が訪れてきましたね🌸 では早速今回は、口内炎についてお話しします👄 「口内炎」とは、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。 いくつか種類がありますが、もっとも多いのが「アフタ性口内炎」です。 はっきりとした原因がわかっていませんが、体調が悪いときにできやすいことが知られています。 口内炎の原因は「ストレス・栄養不足・口の中を噛む・病気の影響」など 口内炎の原因はさまざまです。 ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。 他の病気の一症状として口内炎が起こる場合もあるので、注意が必要です。 もっとも多い「アフタ性口内炎」 一般的にもっとも多くみられるのが「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」です。 原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)などが考えられています。 アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた2~10mm程度の丸くて白い潰瘍が、ほお・唇の内側・舌・歯ぐきなどに発生します。 小さなものが2~3個群がって発生することもあります。普通は10日~2週間ほどで自然に消滅してあとは残りません。 なかなか治らないとき、範囲が広いとき、何度も再発するときは、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、くすりが原因の場合もあるので、すぐに病院へ行きましょう。 物理的刺激によって起こる「カタル性口内炎」 「カタル性口内炎」は、入れ歯や矯正器具が接触したり、ほおの内側を噛んでしまったりしたときの細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる口内炎です。 口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。 また、味覚がわかりにくくなることもあります。 ウイルスや細菌の増殖が原因の「ウイルス性口内炎」 ウイルスが原因で起こる口内炎もあります。 単純ヘルペスウイルスの感染が原因の「ヘルペス性口内炎(口唇へルペス)」は、主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。 ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症(STD)による口内炎が知られています。 またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌は、もともと口の中に存在する常在菌のひとつですが、免疫力が低下したりすると増殖し、「カンジダ性口内炎」を発症することがあります。 ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じることがあり、発熱や強い痛みが伴うことがあります。 その他の口内炎 特定の食べ物や薬物、金属が刺激となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」、喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされることにより起こる「ニコチン性口内炎」などもあります。 ニコチン性口内炎の場合は、口の中の粘膜や舌に白斑ができ、がんに変化するおそれもあります。 口の中は、食事をしたり、呼吸をしたり、しゃべったりするために常に外部と接しており、細菌・ウイルス・ほこりなどが付着・侵入する可能性の高い部分です。 一方、鼻や、内臓に通じるのどともつながっている重要な器官であるため、部位によりさまざまな粘膜で覆われて防御されており、健康であれば、多くの場合こうした微生物に感染することはありません。 しかし、風邪や疲れなどで免疫力が低下していると、侵入した微生物に感染し炎症を起こしやすくなります。口内炎が起こったら、普段の生活を見直すきっかけにしてみましょう。 この記事を書いた人 歯科衛生士 吉田 琴奈 KOTONA YOSHIDA