歯のマメ知識 歯を抜かない治療 2022.12.18 植田 裕美子 みなさんこんにちは☺️ 堺市 北区 北花田 さなかな歯科 歯科助手の植田です!! 12月頭は比較的暖かい日が続いておりましたが、急激に寒くなってきましたね😭 皆様お身体にはお気をつけてお過ごしくださいね☺️ さて、今回は前回予告した通り『なるべく歯を抜かない治療』についてお話しさせて頂きます✨ 前回の内容 インプラント治療について 〜さかなか歯科の想い〜 まず初めに さかなか歯科では、なるべく抜かない・削らない「予防」をベースに生涯美しい歯を残す治療を大切にしています。 これまでの歯科業界の治療は、虫歯になればそれを削り、詰める。また虫歯になればそれに被せて、、、というような対症的な治療が主流でした。しかし、一度虫歯や歯周病になった歯、削ったり抜いたりした歯はもう二度と元の健康な歯と同じ状態に戻ることはありません。 生涯健康な歯でいるためには、悪くなった原因を探り出し、発症を未然に防いでいく「予防」という根本的な治療方法が1番有効なのです! さかなか歯科では、患者様のことを第一に考えて、なるべく痛くない治療はもちろんですが、患者様とのしっかりとしたコミュニケーションのもと、生涯健康な歯でいるために「予防」という考え方にこだわり、長期にわたってサポートをさせて頂きたいと思っております✨ 歯を抜かないといけない理由 歯を抜かないといけなくなる理由にはいくつかございます。 ①虫歯が大きくて抜かないといけない場合 まず、基本的には虫歯になるとその虫歯の部分を削り削ったところをその範囲や状況に合わせて人工の詰め物などで歯を補います🦷 こういった人工の詰め物や被せ物を作る際には必ず型取りが必要になります! しかし、虫歯の範囲が大きく歯茎の中の方にまで虫歯が進行してしまっていた場合、歯茎が邪魔をして正確な型取りが出来なくなってしまいます。 また、無理矢理型取りをし被せ物を作ったとしても残ってる範囲が少ないため、支えの部分が少なくなりすぐに外れたり割れたりしてしまいます。 そのため、虫歯が歯茎の中まで進行してしまうと歯を抜かないといけなくなってしまいます😭 ②歯周病で歯を抜かないといけない場合 歯は骨が支えてくれています。 そしてその骨が溶けてなくなっていくのが歯周病です。 歯周病が大きく進行し、骨がなくなってしまった場合、歯を支えるものがなくなるのでぐらついて自然に抜けてしまうくらいまでになります。 自然には抜けなくても、ぐらついて歯茎に炎症が起きたりし痛みや不便さも出ることもあり、その場合は歯を抜く必要があります🥲 ③歯が縦に割れてしまった場合 歯に強い噛み合わせ、食いしばり、歯ぎしりなどで負担がかかることで歯が縦に割れてしまうことがあります。歯茎の中にある部分まで割れてしまうと、①同様、詰め物などの作成が難しくなるので歯を抜かないといけなくなってしまいます😂 歯を抜かない治療方法 ①クラウンレングスニング クラウンレングスニングとは、画像のように歯茎を切開し、歯茎の位置を下げることにより歯の根を露出させ被せ物を作れるようにする処置のことです。 術後、歯茎の治りを待つことが必要になりますが一度の施術で終えることができます。 ただ、その部分の歯茎だけ位置を下げることになるので前歯などの見える場所だと少し見た目が気になるかもしれないのがデメリットにあります。 ②エクストリュージョン 画像のように、両隣の歯に特殊な装置をつけて歯を引っ張りあげて被せ物を作れるようにする治療方法です。 歯を引っ張りあげるのには少し期間がかかるので、一度では終わらず、定期的に引っ張りあげるためのゴムの交換で通って頂く必要があります。 最終的にはクラウンレングスの処置も行いますが、クラウンレングスだけを行う場合よりも歯茎の位置が綺麗に仕上がります。 歯を抜かないために出来ること ①虫歯や歯周病を防ぐ まずは何より、虫歯や歯周病にならないことが1番です!定期検診に通って頂くことでお家でのケアなどを指導させて頂くことや、もし虫歯や歯周病になったとしても早期発見することで、歯を抜かないといけなくなるまでの進行を防ぐことができる場合もあります✨ ②虫歯や治療途中の歯を放置しない 虫歯は自然には治りません。 ある程度進行してしまった虫歯は放っておくとどんどん進行してしまいます。虫歯は歯の神経の近くや神経に達することで痛みが出てきますが、完全に神経が死んでしまうと痛みがなくなることがございます。 そうすると、そのまま忙しさやめんどくさで放置してしまう方も多いですが、いざ治そうと歯医者に来た時には手遅れで抜かないといけないとなってしまうケースも少なくはありません😭 また、神経の治療中の歯を放置してると中で炎症を起こしたり再度虫歯になりやすくなってしまいます。 治療は放置せず、しっかり治し切ることが大切です!! ③マウスピースを使用する 歯ぎしりや食いしばりが強く、歯に大きく負担がかかり歯が縦に割れてしまうケースも多くあります。 そういうった歯ぎしりや食いしばりは日中は意識して止めることも出来ますが夜寝てる間は無意識の状態なので止めることが出来ません。 そのために出来ることがナイトガードと言われるいわゆるマウスピースを使うことです! マウスピースを使うことで歯の負担を軽減することが出来ます。 マウスピースにはいくつか種類がございますが、その人の食いしばりの強さや状況に合わせてお作りさせて頂いてます😊 最後に マウスピースやクラウンレングス・エクストリュージョンなどの詳しいお話しや費用など気になることがございましたらぜひスタッフまでお気軽にお声がけ下さい✨ さかなか歯科は、皆様のお口の健康を全力でサポートさせて頂きたいと考えておりますのでお悩みなどございましたら何でもご相談くださいね😊✨ この記事を書いた人 歯科助手 TC リーダー 植田 裕美子 YUMIKO UEDA