さかなか歯科|堺市北区北花田の親子で通える歯医者さん(小児歯科・予防歯科・審美歯科・インプラント)

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歯のマメ知識

酸蝕症について

木村梨奈

皆さんこんにちは☁️

堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 歯科衛生士の木村です🌼

早速ですが、今回は”酸蝕症”についてお話していきます🦷

酸蝕症とは、歯に、酸性の飲食物や胃酸が繰り返し触れることで起きる病気です。虫歯や歯周病に次ぐ「第3の歯科疾患」として注目されています。

虫歯と酸蝕症の違い

「虫歯」は細菌感染が原因です。プラーク(歯垢)にすむ虫歯菌が作り出す酸によって、歯が局所的に溶けはじめます。進行すると歯に穴が開き、痛みが出ることもあります。

一方「酸蝕症」は、細菌が原因ではありません。歯が酸に触れ続けることで、歯面全体が広範囲で溶け出します。進行すると象牙質がむき出しになり、知覚過敏が起きやすくなる病気です。

従来は、歯の2大疾患(虫歯・歯周病)の予防として歯磨きが第一でしたが、酸蝕症はきれいな口腔内でも発症する可能性があります。

また、虫歯の場合は乳歯・永久歯交換期や歯根露出期など、発症しやすい年齢が挙げられます。しかし酸蝕症の場合、発症の原因は酸性飲食物の過剰摂取、薬剤、職場環境など多岐にわたるため、小さなお子様から高齢者の方まで、幅広い世代にリスクがあると言われています。

酸蝕症の原因

①酸性の強い清涼飲料水の過剰摂取

②健康食品としてくろずなどの酢や柑橘類の過剰摂取

③逆流性食道炎などの胃酸

④間食が増え、口の中が常に酸性の状態

⑤就寝直前の飲食

酸蝕症の症状

①歯の切端が透明になる

→エナメル質が変化して、切端が透明化する現象。硬度が低くなり、歯が欠けやすくなります。

②冷たい物がしみる

→エナメル質が溶けて象牙質が露出すると、知覚過敏になります。

③詰め物がとれる

→詰め物のまわりのエナメル質が溶け出し、虫歯の原因になります。

酸蝕症を防ぐためには

①酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐ

②酸性飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない

③寝る前には酸性の飲食物を控える

 

酸蝕症は、むし歯や歯周病に続く第三の歯の疾患で、現代の生活習慣病です。
定期的に歯科医院を受診し、歯の健康状態をチェックしましょう🦷✨

この記事を書いた人

歯科衛生士 リーダー

木村 梨奈 Rina Kimura

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