さかなか歯科|堺市北区北花田の親子で通える歯医者さん(小児歯科・予防歯科・審美歯科・インプラント)

スタッフブログ

歯のマメ知識

歯の神経について🦷✨

植田 裕美子

みなさんこんにちは🌈

堺市 北区 北花田

さかなか歯科の助手の植田です☺️

梅雨入り☔️目前ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今日は歯の神経についてお話ししていきます!

歯の神経はどこにある?

まずは歯の構造についてご説明します!

簡単に説明すると上記のようになっています🦷

◉エナメル質

歯冠部の表面を被っている人間の身体組織の中で最も硬い組織です。ものの硬さを1〜10段階に分けたモース硬度という指標でみると、水晶(モース硬度7)と同じくらいの硬さがあります。

しかし、酸に簡単に溶けてしまうという弱点があります。

◉象牙質

エナメル質の内側にあり、歯冠部から歯根部までの歯を形づくる組織です。モース硬度は5〜6でエナメル質よりも柔らかく、酸に溶けやすい組織です。

◉神経(歯髄)

神経繊維の他に血管やリンパ管などが通っています。象牙質に栄養を補給しています。

歯の神経を抜くとどうなるか?

歯が脆くなる

神経は歯に栄養を届ける役割を果たしているため、神経を抜けば歯に栄養が届きにくくなります。そうなると歯からは栄養が失われ、脆く枯れ木のような状態になり割れやすい状態になってしまいます。

また、栄養が行き届かない影響で見た目も黒く変色してしまいます。

痛みを感じなくなる

虫歯で歯が痛むのは神経が痛みを感じるからなので、神経を抜くことで痛みを感じなくなります。

中にはこれをプラスに捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、痛みを感じなくなるということは実はとても怖いことです。痛みを感じないことで歯の異常や虫歯に気づけなくなるからです。

虫歯が進行しやすくなる

神経は歯が虫歯になると防御機能を働かせます。「虫歯菌の経路を塞ぐ」、「象牙質を再生させる」などして虫歯の進行を食い止めているのです。しかし神経を抜けばその防御機能も働かなくなるので虫歯が進行しやすくなってしまいます。

歯の神経を抜くのはどんな場合か?

虫歯の場合

虫歯で歯の神経を抜くのは虫歯が歯の神経、もしくはその付近まで到達した場合になります。

当然歯の神経は抜かない方がいいので神経を残せるよう治療をしていきますが、神経が少しでも出てしまうような場合は神経を抜かないといけません。

歯の根に膿が溜まっている

歯の根が細菌に感染すると、根の先端に膿の袋が出来ます。これによって痛みをもたらしたりするため、神経を抜かなければいけないこともあります。この場合は既に神経が死んでしまっているケースもあります。

重度の知覚過敏

本来知覚過敏で神経を抜く必要はありませんが、重度の場合はそうはいかないことがあります。重度の知覚過敏はエナメル質だけでなく象牙質が傷ついた状態なので神経を抜かない限り常に激しくしみたり痛みを感じてしまいます。

神経を抜かない治療法

神経を抜かないといけないほど進行した虫歯でも、治療方法によって神経を抜かなくて済む場合もございます。

当院ではMTAセメントといった特殊なお薬を使用した治療方法を取り入れています。詳しくは下記URLをご参照ください✨

https://sakanaka-dc.com/general/#mta

虫歯の早期治療の重要性

歯の神経を抜くことは治療としても回数もかかり辛い治療になりますし、神経を失うデメリットがたくさんあります。

このため、神経はなるべく抜かずに残してあげることが理想となります。そして神経を残すために1番有効なことは早期発見、早期治療に限ります。

痛みが出てくるということはそれだけ神経の近くまで虫歯が進行している証拠ですので、痛くなる前に発見することが重要となります。しかし、痛みがないとご自身で虫歯を見つけることが難しいかと思います。そのために予防歯科として定期検診に通って頂くことを当院では強くおすすめしています🥺

「虫歯になったら治療する」という考えではなく、「虫歯にならないように予防する、早期発見と早期治療」を皆さん心がけてみて下さいね✨

この記事を書いた人

歯科助手 TC リーダー

植田 裕美子 YUMIKO UEDA

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