歯のマメ知識 粘液嚢胞って⁇ 2025.04.24 吉田 琴奈 みなさん こんにちは☀️ 医療法人幸優会さかなか歯科 歯科衛生士の吉田です🌷 みなさん、「口内炎が治らない」「水ぶくれが口の中に何度もできる」口内炎や水ぶくれで悩んでいませんか? このような疾患は「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性があります。 粘液嚢胞は、自然につぶれて小さくなることもありますが、再発することが多く、放置しても治ることは少ないです。 この粘液嚢胞について、症状や治療法などをまとめましたので、ぜひ参考にしてください🍀 粘液嚢胞とは 粘液嚢胞とは、唾液腺がふさがって唾液が溜まって袋状に膨らんだものであり、主に下唇の粘膜や頬の粘膜、舌下、口底にできます👄 大きさは5mm程度で、硬くならず痛みもほとんどありません。 治療は通常必要ありませんが、大きさや症状によっては治療が必要となる場合があります⚠️ 口の中には大唾液腺の耳下腺、顎下線、舌下腺、そしてそれ以外に米粒大くらいの大きさの無数に見られる小唾液腺があります💧 粘液嚢胞とは小唾液腺が何らかの原因で潰れたり、損傷してしまうことで詰まってしまい、上手く唾液が排出されず、水ぶくれのように膨れ上がって生じてしまうのです⚠️ 粘液嚢胞の治療・対策 手術で摘出 粘液嚢胞は、破れても再発してしまうことが多いので、手術での摘出となるそうです。 おそらくこの治療法が最も多いです。 手術は、局所麻酔で粘膜を切開し、嚢胞を摘出します。 最後に傷口を縫合します。通常は1週間程度で抜糸を行います。 術後は傷口から多少の出血が見られますが、痛みはほとんどありません。 但し術後しばらくは傷口に腫れが見られ、引くまでに数日間を要することもあります。 また大きな粘液嚢胞、特に「がま腫」については、嚢胞の半球状の部分を切除して、唾液の流出経路を確保する「開窓療法」という治療法がが効果的な場合があります。 しかし再発を繰り返す場合は、原因である舌下腺を摘出することもあり、これは全身麻酔での手術となる可能性があります⚠️ まとめ 粘液嚢胞を自分で潰すのは、一時は小さくなるかもしれませんが、再発しやすく、また傷が治りにくい可能性があります。 潰さないように注意し、気になる場合は歯科医に相談することをおすすめしています🌼 この記事を書いた人 歯科衛生士 吉田 琴奈 KOTONA YOSHIDA