さかなか歯科|堺市北区北花田の親子で通える歯医者さん(小児歯科・予防歯科・審美歯科・インプラント)

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歯のマメ知識

歯垢と歯石の違い🦷

吉田 琴奈

㊗️新年明けましておめでとうございます🎍

堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 衛生士の吉田です☺️

本年もどうぞ宜しくお願い致します🐲🌟

さて、今回は歯垢と歯石の違いについてお話していきたいと思います💡

歯に付着する汚れは歯垢と歯石に分かれます。

混同してしまいがちな2つの用語ですが、実は明確な違いがあるのです!

歯垢は1億以上の細菌の塊🦠

歯垢(プラーク)とは、歯の表面につく白くてねばっとしたやわらかい汚れのことです。

歯垢は食べカスなどの単なる汚れではなく、口の中にある沢山の細菌と結びついて増殖していった細菌の塊なんです!

1gの歯垢の中にはおよそ1億以上の細菌が存在しているといわれており、この細菌たちが作った酸が歯を溶かし虫歯に進行させてしまうこともあります。

そして、歯垢が付きやすいのは以下の箇所です。

これは全て磨き残しの多い箇所でもあります⚠️

歯垢は水に溶けにくい特徴をもっているためうがいでは取れません。

歯にしっかりと付着しているので、歯ブラシやフロスが当たっていないと中々取れません。

つまり、歯石になる前の歯垢をセルフケアによって取り除くことが重要になってきます🪥

歯ブラシでは取れない硬い歯石

歯石とは、簡単にいうと灰白色の石のような硬い塊です。

歯間や歯茎の辺縁などに付きやすく、2〜3日を掛けて唾液に含まれるカルシウムやリンと結びつき、約2〜3日をかけて石灰化していきます。

歯垢と違って歯石は歯にこびりついているため歯ブラシではとれません⚠️

・歯磨きをしているのに舌で触るとザラついている


・フロスを通すとボコッとした段差があり引っかかる

歯石はこのような違和感の有無で判断することも可能です。

また、歯の健康に以下のような悪影響を及ぼします。

・歯石の表面はでこぼこしているため、汚れが付着しやすい


・汚れが溜まりやすい環境になるため、虫歯や口臭の原因になる


・歯茎が炎症を起こす(歯肉炎)


・歯周病に罹患し、進行する

このような変化が生じるのには、次の理由が関係しています。

歯石が影響を及ぼす理由は、歯石自体が細菌のかたまりでできているからです。

虫歯や歯周病の原因菌が増殖して石灰化しているため、歯の健康に悪影響がでてきてしまいます。

そして一度石灰化してしまうと、いくら歯磨きを頑張っても落とすことができません。

そのため、歯石になる前に予防していくことが重要です。

歯石を放っておくことで虫歯や歯周病のリスクが高まるため、日々のセルフケアを念入りに行いましょう🪥

歯石取りについて

自力では取るのが難しいため、歯科医院で落とすのが基本

歯石は硬く石灰化したものなので自力で落とすことは難しくなります。

そのため、気になった場合は歯科医院で取り除くのが望ましいでしょう。

歯石除去の基本的な流れとしては、最初に超音波スケーラーという医療機器で全体の歯石を除去し、仕上げにハンドスケーラーを用いて歯間や歯と歯茎の境目にある細かい歯石を丁寧に取り除いていきます。

また歯茎の中(歯周ポケット) に歯石が溜まっている場合は、歯茎が炎症して歯周病が進行している可能性があります。歯石の量によっては、数回に分けて取り除くこともあるため定期的な通院が必要です。

場合によっては痛みを伴うこともあるため、歯周ポケットの深い所に麻酔をして行う「ルートプレーニング」という治療法を用いることもあります。

最近では、自分で歯石除去ができるスケーラーのような商品がネットショップ等で販売されていますが、健康な歯や歯茎を傷つけてしまう危険もあるためおすすめしません。

そして、歯石取りをすることで口臭の改善に繋がります。

歯石を放置することにより、付着した菌が「硫化水素」や「メチルメルカプタン」といったガスを発生します。


歯石が溜まると卵の腐ったような口臭がするのはこのガスが原因です。


また、歯石によって歯茎が炎症を起こせば、出血したり膿が溜まったりして生臭い臭いが発生します。


口臭を改善するためには、その原因となる歯石を除去する必要があります

自力で取ろうとせず歯科医院へ定期的に受診して、正しい処置を受けましょう。

この記事を書いた人

歯科衛生士

吉田 琴奈 Kotona Yoshida

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