さかなか歯科|堺市北区北花田の親子で通える歯医者さん(小児歯科・予防歯科・審美歯科・インプラント)

スタッフブログ

歯のマメ知識

舌のケア👅

植田 裕美子

みなさまこんにちは✨

寒暖差が激しい日々が続いておりますが、

いかがお過ごしでしょうか?🥶

今回は、【舌】についてお話ししていきます!

舌苔(ぜったい)とは?

舌苔は舌の表面に付着した白い苔状のもので、上皮から剥がれた垢や食べ物のカス、唾液の細菌・微生物などが蓄積されて形成されます。

マスク生活で舌苔がつきやすくなる?

マスクを着用すると、口の動きが制限され、口を動かす機会が減ります。これにより、唾液分泌の減少が起こる可能性があります。

さらに、水分をとる回数が減る、呼吸が浅くなり口呼吸になるなど、口腔内が乾燥しやすく自浄作用が低下すると考えられます。

そのため、マスクの着用を長時間続けると、プラークや舌苔が口腔内に付着しやすくなり、さまざまな口腔内トラブルの原因となります。

舌苔が付きやすい人?

舌苔は、唾液分泌の減少によってつきやすくなります。他にもいくつか要因がありますので説明していきます!

まず、唾液分泌の減少を招く代表的な疾患には、シェーグレン症候群、唾液腺障害、肝硬変、糖尿病などがあり、抗精神薬や降圧剤などの服用薬剤の副作用によっても唾液分泌の減少が起こります。

また、加齢やホルモンバランスの変化、緊張状態やストレスによっても唾液分泌は減少し、舌苔の付着に影響すると考えられます。さらに、壁液流量が正常でも、睡眠時無呼吸症候群や鼻疾患なとで口呼吸になると、舌苔がつきやすくなります😣

その他、口腔清掃不良、歯周病、義歯装着、喫煙習慣などが、舌苔が蓄積しやすい要因として挙げられます!

舌のケアは必要?

舌苔が目立つときはケアをすると口臭予防に有効です!また、要介護の高齢者の方などには、舌が担っている機能の改善や誤嚥性肺炎の予防のために舌のケアが重要となります😳

舌苔の深部で増殖した嫌気性菌が、舌苔中のタンパク質を分解し、口臭成分である硫化水素などを放出します🤮

舌苔の取り方!

舌のケアに使用する清掃具にもいろいろ種類があります!

どのタイプを使用する場合でも、力を抜いて舌をなるべく前に出し、後ろから手前に優しくブラシを引くように数回動かします。

この時、下の図の【分界溝】を超えた奥まで清掃することは推奨されません⚠️

また、「歯ブラシで舌清掃をしてはいけませんか?」と聞かれることもございますが、歯ブラシと舌ブラシの舌苔除去の効果は変わらないという研究報告もあります。ですが、歯ブラシは歯を磨くのに適した硬さで設計されていますので、舌のケアで使用する場合は力の入れ加減に工夫が必要です😅

舌のケアに歯磨剤は使用しても大丈夫?

研磨剤や発泡剤が入っている歯磨きペーストの使用は舌のケアでは推奨されません🖐️研磨剤は舌粘膜を機械的に傷つけ、発泡剤は嘔吐反射を引き起こす可能性があります。一方、舌ケア用ジェルやロ腔ケア用ジェルは研磨剤や発泡剤が入っていないので、舌のケアにも使用できます。ジェルには、汚れを柔らかくして浮かせてくれる効果が期待されています。

おわりに

舌には体質や内臓の状態が表れやすいと言われています。東洋医学では、舌の観察は古くから舌診と呼ばれ、重要な役割を果たしてきました。

舌診では、舌そのものと舌苔を分けて観察します。このうち、舌苔の色や厚みは全身の健康状態の指標としたり、胃炎、食道炎、膵臓病などの予測と診断を助けたりするために、長い間使用されてきました。

また、舌苔は口腔の健康状態とも強く関連しています。

気になることなどございましたらお気軽にスタッフまでお申し付けくださいね☺️

この記事を書いた人

歯科助手 TC リーダー

植田 裕美子 YUMIKO UEDA

前の記事へ
歯軋りについて😬