さかなか歯科|堺市北区北花田の親子で通える歯医者さん(小児歯科・予防歯科・審美歯科・インプラント)

スタッフブログ

歯のマメ知識

ナイトガードにはどんな効果があるの?

吉田 琴奈

こんにちは☀️

医療法人幸優会さかなか歯科 歯科衛生士の吉田です🌈

夜間に歯軋り、食いしばりを起こされる方は、歯科医院で一度「ナイトガードを作りましょう」と言われたことがあるのではないでしょうか。

歯軋りや食いしばりはクセの一種で、寝ている時に起こるため改善できず、上手に付き合うしかありません😔

就寝時の噛み合わせる力は通常の3〜4倍になると言われており、この強い力から歯を守るためにナイトガードの使用を勧めるのですが、ナイトガードにはそれだけではなく、歯や顎にとって様々なメリットもあります。

今回は、噛み合せが歯や顎に与える影響や、ナイトガードの効果についてご紹介します🌱

ナイトガードのメリット

➀就寝時に歯軋り、食いしばりをしているか確認できる

歯医者が歯を見れば歯軋り、食いしばりをしている、もしくは過去にしていたことは一目瞭然です。

しかし、ご本人に自覚がないことも少なくはありません!

ナイトガードは強化プラスチックで作成されていますが、歯軋り、食いしばりがあると少しずつ傷がついて削れていきます。

もし本当に歯軋り、食いしばりをしていないのであれば傷や削れた跡は付きません。

➁歯軋り、食いしばりによって歯が削れるのを防止できる

歯軋り、食いしばりの際に歯にかかる負荷は、自分の体重の2〜5倍と言われています。

一般的に食事の際に噛む力は10kg程度とされており、その何十倍もの力が持続的に歯や顎にかかるため、次第に歯がすり減り、削れていきます。

すり減った歯は知覚過敏や虫歯のリスクが高くなり、ヒビ割れや破折(歯が割れること)が起きると歯の保存が難しくなります。

噛み締めや歯軋りそのものの原因治療はできませんが、長期的にはナイトガードをすることで歯の寿命が長くなると言えます。

強化プラスチックのナイトガードがクッションの役割をしてくれるので、歯がすり減るのを防止してくれます。

強化プラスチックは名前の通り強度に優れていますが、人間の歯よりも柔らかい素材です。

歯の代わりにナイトガードがすり減るので、歯がすり減ることはありません。

➂詰め物、被せ物の破損を防げる

天然の歯と同じように、治療した後に入れる修復物も力がかかり過ぎと割れたり、外れたりします。

特に自由診療で使われるオールセラミックの詰め物、被せ物は陶器と同じ材質でできているため、大きな力がかかると割れるリスクがあります⚠️

セラミックそのものは金属アレルギーの心配もなく優れた治療ですが、高価な詰め物が割れてしまうことを避けるためにも、治療はナイトガードで保護することが望ましいでしょう。

➃噛み合わせの調整を正しく行うことができる

噛み合わせの不具合は、単に食事がしにくいだけではなく、体全体の歪みにも繋がります。

ひどくなると、顎関節症、頭痛や肩こり、吐き気などに繋がる可能性もあります⚠️

噛み合わせというのは、大人になってからも変化していきます。

癖や生活習慣によって、知らず知らずのうちに噛み合せが悪くなっている事もあり得ます。

その変化はほんの少しずつ起きるので、中々ご自身では自覚できません。

体が左右均等で、全く歪みがないという人は居ないかもしれませんが、体の歪みと顎の歪みは連動しています。

ですので、骨格的に顎が偏位した状態で歯が噛み合う状態になっていて、顎関節に負担がかかり顎関節症になることもあります。

快適な日常生活を

歯や顎の痛みは、食事や会話など日常生活に支障をきたすことが多く、QOLが低下してしまいます⚠️

毎日のセルフケアはもちろんですが、歯や顎への負担を減らし、かかる力のバランスを整えることは歯を長持ちさせるにも大切なことです🌱

噛み合わせは、患者様自身では対処が難しいため、歯科医院での管理が必要になります。

以前から顎関節症や、歯軋り、食いしばりにお気づきの方はもちろん、自覚症状の無い方も、歯を健康に長く使い続けるため定期的な歯のメインテナンスに是非いらして下さいね🌟

この記事を書いた人

歯科衛生士

吉田 琴奈 Kotona Yoshida

前の記事へ
自分に合った歯ブラシの選び方