歯のマメ知識 知覚過敏について 2023.07.01 竹川真由 皆さんこんにちは🌿 堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 歯科助手の竹川です🐥 これから暑い夏にむけて、かき氷やアイスなど冷たいものを食べる機会が増えますね🍨 私も好きでよく食べますが、冷たいものが歯に当たるとズキン⚡️としみる…そんな経験のある方も多いのではないでしょうか? もしかしたらそれは「知覚過敏」かもしれません。今回はそんな「知覚過敏」についてお話しします😇 知覚過敏の症状チェック☑️ ✔︎歯ブラシの毛先が歯に当たると痛い ✔︎冷たいものを食べたり飲んだらするとしみる ✔︎痛みは一時的ですぐ治る ✔︎歯ぐきが下がってきた ✔︎歯ぎしり・食いしばりがある この中で当てはまる項目が一つでもあれば知覚過敏の可能性があります😖 知覚過敏の主な原因 知覚過敏の歯の根の部分の”象牙質”と呼ばれる組織が露出することにより起こります。その象牙質内の細い管(象牙細管)を通って中の歯の神経に刺激が伝わる事で知覚過敏を感じるようになります。 1.噛み合わせの異常 歯ぎしりや食いしばりや過度な噛み合わせにより、歯に強い力がかかると歯と歯ぐきの境目付近が欠けたり、歯が破折し象牙質が露出することで知覚過敏を引き起こします。 2.強い歯ブラシ圧 歯磨きの圧が強かったり、毛先が固い歯ブラシの使用により歯ぐきが傷ついてしまうことがあります。これを続けると歯ぐきが下がり、歯の根が露出に知覚過敏を引き起こします。 3.歯周病の進行 歯周病や歯周病の治療によっても、歯ぐきが下がります。そうすると歯の根が露出し知覚過敏を引き起こします。 4.虫歯治療 虫歯の治療をした後、詰め物を入れた後、その歯に知覚過敏が起きることがあります。歯を削るという処置により一時的に歯の神経が過敏な状態になり、痛みを感じやすくなるためです。 一般的には1週間程度で落ち着くことがほとんどですが、個人差があるのと、虫歯の大きさによってはいつまでも痛みが引かないこともあります。症状が長引いたり、激しい痛みが出た場合には歯の神経を取り除く治療が必要になってきます。 5.ホワイトニング ホワイトニングで使用する薬剤の影響で一時的にしみることがあります。まだ、ホワイトニング直後は知覚過敏の症状が感じやすくなるため、刺激物や冷たいものの摂取は避けるようにしましょう。 6.酸蝕症 酸蝕症とは酸によって歯が溶けることをいいます。普段から口にする食べ物や飲み物に含まれる酸が主な原因といわれています。酸により歯が溶かされ、象牙質が露出することで知覚過敏が引き起こされます。 7.加齢 歯周病でなくても加齢によってだんだんと歯ぐきが痩せて下がってくると、知覚過敏を感じるようになります。 知覚過敏の治療方法 知覚過敏の原因は様々です。その原因にあった対処法をしていくことが大事です。 1.知覚過敏用の歯磨き粉 知覚過敏用の歯磨き粉に含まれる硝酸カリウムイオンという成分が、露出した象牙質をカバーすることで症状が和らぎます。 使用法や使用回数を守れば数週間ほどで効果があらわれてきます。但し、使用をやめてしまうと再発しますので継続的な使用をお勧めします。 2.塗り薬でコーティング 露出した象牙質にコーティング材を塗り、刺激が伝わらないようにする方法です。 3.正しい歯磨き 歯磨きのブラッシング圧が強いと歯ぐきが削れ、知覚過敏の症状が強まります。ゴシゴシと強く磨くのでなく、毛先が柔らかい歯ブラシく小刻みに振動させるように磨くのがポイントです。 4.酸蝕症の予防 酸蝕症の予防方法として酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐ・ダラダラと時間をかけない・就寝前の摂取を避けるなどの対処法があります。 5.マウスピースの使用 ストレスによる夜間の歯ぎしりや食いしばりの癖により、歯がすり減り知覚過敏を起こしている場合には、マウスピース(ナイトガード)の装着が第一選択となります。 6.詰め物の治療 歯磨き粉やコーティング材を塗っても症状が軽減しない場合には、象牙質が露出している部分にコンポジットレジンと呼ばれる白いプラスチックの材料で詰める治療を行います。 7.フッ素の塗布 フッ素には再石灰化を促進し、歯を強化する作用があります。再石灰化により露出した象牙質の小さな隙間が埋まることで知覚過敏の症状が緩和されます。 重症化した知覚過敏の治療 知覚過敏の治療をしても、ずっと痛い・治らない・夜眠れないくらいの激痛を伴う、など日常生活に支障をきたすような場合には歯の神経を取り除く治療を選択することもあります。 神経をとることで痛みは感じなくなりますが、歯の将来的な予後の為にもできる限り歯の神経は温存したほうがいいとされています。 軽度の知覚過敏であれば自然治癒することもありますが、しみる・痛いという症状からしっかり歯ブラシができず虫歯になる。 ということもありますので、自己判断せず気軽にご相談ください☺️🫰🏻 この記事を書いた人 歯科助手 竹川 真由 Mayu Takegawa