歯のマメ知識 タバコの悪影響って?🚬 2022.12.25 吉田 琴奈 Happy Merry Xmas 🎄🎅🏻🌟 みなさんこんにちは! 今日はクリスマスですね! いかがお過ごしでしょうか💝 みなさんにとって素敵な1日になりますように🎁 さて、早速ですが今日はタバコがもたらすお口の中への影響についてお話します🚬 みなさんはタバコを吸うとお口の中にどんな害があるか詳しくご存知ですか? 喫煙をしているとヤニがつく、口臭の原因になる、歯周病を悪化させる、などの悪影響があります⚠️ 歯医者で喫煙はお口の健康に悪いと、言われたことがある人は多いのではないでしょうか。 タバコと歯周病の関係性 喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病にかかりやすく、重症化しやすいことが分かっています! また喫煙者は歯周病の治療効果が低く、治療後の傷も治りにくいです。 禁煙することによって、歯周病になるリスクが下がり、さらに歯周病の治療効果があがることも期待されます。 とあるデータによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍、10年以上喫煙していると、4.3倍にもなると言われています。 でも、なぜそもそもタバコがお口の健康に悪いといわれているのでしょう? タバコの煙には数千もの化学物質が含まれ、そのうち発癌性物質などの有害物質は200〜300種類含まれていると言われています。 その中でもタバコの三大有害物質である、「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」と、呼ばれる成分が、お口のなかにどのような影響を及ぼすのか説明します🚬 ニコチン ニコチンはタバコへの依存性を高める物質です。 吸うとリラックスする効果があり、禁煙しようと思っていても中々やめられないのはこれが原因です。 ニコチンには血管を収縮する作用があるので、栄養素、酸素、血液が流れにくくなり、歯茎が黒ずむことがあります。 また、歯茎からの出血が起こりにくくなるため、歯周病になっていることに気づかないことが多くなります。 歯肉炎や歯周病にかかっていることに気づかず、口腔内のケアも十分できていないと、歯周病は進行し、最終的には歯周病菌が骨に到達して骨を溶かされ、重度の歯周病になり歯を失うことになってしまいます。 さらに、唾液の分泌量を抑える作用もあるため、口腔内が乾燥してしまいます。 乾燥すると細菌が増殖し、口臭の原因になったり、プラーク(歯垢)や歯石がつきやすくなってしまいます。 タール タールはいわゆる、「ヤニ」のことで、発癌性物質が多量に含まれています。 ヤニは歯の表面に茶色くべったりとくっつき、その正体は汚れの塊です。 ヤニは粒子状のなので歯の表面にくっつくと歯がザラザラになります。 プラーク(歯垢)は、ツルツルな歯よりザラザラな歯の方がくっつきやすいので、ヤニはプラークがくっつきやすい状態を作ります。 プラークが付着すると、虫歯や歯周病、口臭のリスクが高くなります! 紙タバコより加熱式タバコ(iQOSなど)の方がタールの分量が少ないので、加熱式タバコを吸うことで付着する着色汚れの軽減ができます。 有害物質の量が減るので、口腔内のダメージも大きく変わります。 だからといってタールが全く含まれていない訳ではないので、注意が必要です。 一酸化炭素 喫煙によって発生する一酸化炭素は、細胞組織へ酸素を届ける働きを阻害します。 これにより酸素を届けるヘモグロビン濃度が低下し、お口の中が貧血状態になってしまうため、歯茎が黒くなってしまいます。 また歯周ポケット内の酸素濃度が下がり、歯周病の原因となる菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。 家族や友達のタバコにも注意 喫煙していない方も、家族や友達などからの受動喫煙によって口腔内に影響が出る可能性があります。 受動喫煙とは、タバコを吸う意志がない人がやむ得ず煙(副流煙)を吸ってしまうことを言います。 口腔内への影響として、歯周病や、小児の虫歯や歯茎のメラニン色素沈着のリスクが高くなることが分かっています。 受動喫煙を防ぐ為には、タバコの煙が流れてこない環境に身を置くことが第一です。 またタバコを吸う方が周囲に気を遣うことも非常に重要です。 禁煙が1番、できなければ定期的なクリーニングが大切 タバコはお口の中への悪影響だけでなく、全身への悪影響も多数報告されております。 肺癌をはじめとする各種がん、狭心症、心筋梗塞などの心臓疾患、気管支炎、気管支喘息などの呼吸器疾患など、、 ぜひこの機会に、禁煙にトライしてみるのはいかがでしょうか? 禁煙ができれば1番なのですが、それでも中々やめられないという方は、定期的な歯医者でのクリーニング、お家では人一倍、歯のケアを入念に行う必要があります⚠️ みなさんのお口の健康を支えられるよう、当院では一生懸命ケアさせて頂きます! ご来店お待ちしております☺️ この記事を書いた人 歯科衛生士 吉田 琴奈 KOTONA YOSHIDA