歯のマメ知識 インプラント治療について 2022.11.06 植田 裕美子 みなさんこんにちは☺️ 少しずつ寒くなってきましたが、 皆さまいかがお過ごしでしょうか? 本日は前回お話しした、 【失った歯を補う3つの方法】 https://sakanaka-dc.com/blog/tooth_knowledge/post-5957/ の中から、インプラントについて更に詳しくと、 歯科用インプラントの起源についてお話しさせて頂きます✨ 歯科用インプラントの起源 まず、よく耳にする【インプラント】という言葉。 インプラントとは、人工の目であったり耳であったりと臓器と言われるものに医学的に応用されている体に埋め込む器具の総称です。 その中でも歯科用インプラントは、歯の根の代わりになるチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着し、失った歯を補う方法の一つです✨ そしてこのインプラントの起源はうさぎ🐰に関係してきます。 それは、1952年スウェーデンのペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が発見したある現象から始まります、、、! 博士がうさぎの体内にチタン製の器具を埋め、後から取り出すという実験をしていたところ、偶然にも骨と器具が強固に結合してしまい外すことが出来なくなるということがありました。 この出来事から博士は様々な検証や実験を重ね、『チタンが諸条件を満たせば拒否反応もなく骨と結合する』と、私たち人間に応用ができるまでに構築していきました。 博士はこの方法をオッセオインテグレーション(骨結合)として発表し、これまでたくさんの症例が生まれ、現在のインプラント治療の基礎を作っていったのです💡 インプラント治療の流れ ◉CT撮影、見積説明など まずはインプラント治療が可能かどうか判断するため、CT撮影を行います。判断後、患者様の個々のリスクや状態、お見積りや流れなどを詳しく説明させて頂きます! ◉サージカルガイドの作製 インプラントを埋め込む位置と方向は、あらかじめCT撮影をし、シミュレーションします。 そのシミュレーション通りにインプラントを埋め込むためにこういったサージカルガイドという装置を使います。装置を使用することで、正確に埋め込むことが出来ることと、手術をスムーズに進めることが出来ます。 ※任意ではありますが、皆様使用されることがほとんどです。 ◉サージカルガイドの試適 事前に、作製した装置がしっかりと合うかどうか試しに装着をします。 ※患者様の状態(オペ当日に抜歯をする方など)によっては試適を行わない(行えない)場合もございます。 ◉同意書などの説明 ◉オペ前のクリーニング ◉一次オペ 一次オペではサージカルガイドを使用し、インプラントを骨に埋め込みます。 ※オペと聞くと不安に思われる方もいらっしゃいますが、しっかり麻酔をして行うので痛みを感じることはほとんどありません! 終わったあとは、「こんなもんか!」「案外大丈夫だった」と感想を持たれるかたも多いです☺️ ◉消毒、抜糸 何度か消毒や抜糸に御来院して頂きます。 ◉傷の治りを待つ 治りを待つ間は、1ヶ月に1回くらいのペースでクリーニングに来て頂きます。 ◉二次オペ 二次オペでは、骨とインプラントの結合を数値で確認していきます。その後傷が治って歯茎のなかに埋まっているインプラントの頭出しを行います。 ◉土台と仮歯を作製する いきなり人工歯を作製するのではなく、まずは土台と仮歯を作製していきます。そして仮歯で普段の生活を行って頂き、問題がないか様子を見て頂きます。 ◉人工歯を作製する 仮歯で問題なく過ごせたら、その後最終的な歯となる人工歯を作製していきます。 ※個人差によって、項目をまとめて行ったり、治りを待つ期間などもことなってきます。 最後に インプラントはインプラントと結合するための骨がないとすることができません。 なのでまずはCTを撮影し、3Dで骨の有無などを確認する必要がございます。 また、当院ではなるべく抜かない治療を心がけておりますので次回、そのお話しをさせて頂きたいと思います💡✨ その他ご不明点や気になる点、費用などご興味のある方はスタッフまでお声がけください☺️ この記事を書いた人 歯科助手 TC リーダー 植田 裕美子 YUMIKO UEDA