歯のマメ知識 糖尿病と歯周病との関係性 2021.12.05 吉田 琴奈 みなさんこんにちは☀️ 堺市 北区 北花田 さかなか歯科 歯科衛生士の吉田琴奈です🌸 本日は糖尿病と歯周病との関係性についてお話していきます☘️ 40歳以上の4人に1人と、急増している糖尿病。 糖尿病を患う方は歯周病になりやすいことがわかってきました。 一方で、歯周病で血糖コントロールが悪くなるとも言われています。 まずは、お口の中をチェックしましょう🌼 口の中をチェックしましょう お口の健康は、毎日の食事や会話にもつながるとても身近なものです。 みなさんは、以下のようなお口のトラブルを自覚することはあるでしょうか? ☑︎歯ブラシの時に出血する ☑︎朝起きた時に歯肉に違和感がある ☑︎口臭を指摘された ☑︎歯肉が下がって、歯が長く見えるようになった ☑︎体調が悪くなると歯肉が腫れる ☑︎歯の揺れを感じるのがある 「歯周病」には、炎症が歯肉に限局した「歯肉炎」と、歯を支えている歯槽骨が破壊されて歯を失ってしまう「歯周炎」があります。 上の症状が複数当てはまると「歯周炎」の可能性が高く、歯科医院での治療が必要となります。 歯周病は糖尿病の相互に悪い影響を及ぼします。 糖尿病をお持ちの方では歯周病が悪化しやすく、歯周病があると糖尿病の血糖コントロールが難しくなることがわかっています。 そして最近の研究では、歯周病の治療をきちんと行うと血糖値が改善するということもわかっています。 歯周炎治療で血糖値が下がる! 最近では歯周病と糖尿病は密接に関連していると言われており、歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという研究成果も数多く報告されています。 ここでの「歯周病の治療」とは、患者さん自身のブラッシングによるプラークコントロールをしっかり行い、歯科医院で炎症の原因となっている歯石を確実に取り除く(スケーリング)ことです。 そうすることで歯肉の炎症をコントロールできればインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善するということが、日本での研究を含めた多くの臨床研究で報告されています。 治療が必要になったら… 口の中のトラブルがあれば、すぐに歯科医院を受診しましょう。 治療が必要な病変は早めに発見して早めに治療することが、重症化させないために重要なポイントです⚠️ 一方で、受信した結果、治療が必要になることもあります。 その際にもし血糖コントロールが悪かったら、治療効果ぎ出にくかったり、治療をすぐに行えなかったりする場合もあります。 治療を進めて良いか、歯科医だけでは判断できない場合には、糖尿病の主治医に確認する場合もあります。 まずは、ご自身が糖尿病をお持ちであること、薬の治療を行っていることなどを歯科医に伝えてください💊 また、歯科治療後、治療に伴う痛みなどで食事がとれないこともあるでしょう。 糖尿病の薬の治療を行っている方で食事がとれない場合には、薬の調整が必要になることもあります。 薬の調整方法を相談するためにも、歯科治療を予定しているときには糖尿病の主治医に伝えるようにしましょう。 糖尿病だけではなく… 歯を失わないということは、生活の質を直接低下させないだけでなく、生活習慣病や認知症などの予防や管理にも深く影響してきていることが明らかになってきています。 歯周病コントロールのためには、歯科医院での予防的なケアや専門的なアドバイスを受けるのが有効です‼️ 定期的なブラッシング指導を受け、自己流の間違ったブラッシングを続けないことにも繋がります。 3〜6ヶ月に1回のクリーニングを行うことが、歯周病と糖尿病の管理という観点からだけでなく、将来の快適な生活にも繋がるでしょう☘️ この記事を書いた人 歯科衛生士 吉田 琴奈 KOTONA YOSHIDA