歯のマメ知識 女性ホルモンと歯周病 2021.01.17 木村梨奈 皆さん、こんにちは😃衛生士の木村です🦷 早速ですが、今回は”女性ホルモンと歯周病”についてお話していこうと思います! 女性は男性よりも長生きなのに歯の平均寿命は男性よりも短いそうです。 女性は生涯にいくつかの節目となる時期を経験します。ここで起こるホルモンバランスの乱れは口の中の組織や粘膜にも影響するため、女性は特有の症状が現れ歯周病にもなりやすいのです。 思春期 最初の大きな変化は思春期です。この時、分泌されるホルモンに歯石や炎症反応を増幅させるよう働くものがあるのです。分泌量が突然増えると、わずかな刺激にも大きな反応を示します。心身ともに敏感になり過剰に口臭を気にすることも。また、摂食障害やこの時期の無理なダイエットは中高年以降の歯の健康に影響することもあるのでご両親や周囲がメンタル面でのサポートを行うことが大切です。 妊娠、出産期 この時期は30~70%の人に歯肉炎がみられます。妊娠によって免疫応答の変化が歯周組織に過剰に影響をもたらします。食事の好みが急激に変化したり、つわりなどで口の中が酸性に傾き虫歯にもなりやすいです。吐き気や体調不良から歯磨きがしずらい状態になるので、小さめの歯ブラシを使ったりして少し工夫してみるといいですね。 更年期 女性ホルモンの低下。更年期障害から唾液が減少してドライマウス(口の中が乾燥する)に陥ることで口臭、歯周病になりやすく、知覚過敏、味覚障害、舌が黄白くなるという症状も。全身においても骨密度の低下、免疫力の低下があり、この時期は口の中が危険な状態のため要注意です。カルシウムやビタミン類を積極的に摂取してよく噛んで食べてください。まだまだ長い人生をしっかり視野に入れて、必ず定期検診や専門的なケアを受けることが重要です。 この記事を書いた人 歯科衛生士 リーダー 木村 梨奈 RINA KIMURA