歯のマメ知識 食事の時の正しい姿勢🪑 2025.01.19 吉田 琴奈 みなさんこんにちは☀️ 堺市北区北花田 医療法人幸優会さかなか歯科 歯科衛生士の吉田です🍀 みなさんは、食事をする際の姿勢を意識したことはありますか? 食べる時に猫背になっていたり、足を組んだりしていませんか🪑 実は食事中の姿勢は、歯並びにも関わっているのです👄 良くない姿勢で食事をしてしまうと頭のバランスが偏ってしまい、その結果、正しい位置での噛み合わせができなくなってしまいます🦷 食事をするときに心がけたい「正しい姿勢」 できるだけ体を起こした、足裏が付いた安定した姿勢を維持できると食事に集中できます。 全体を通して4つのポイントをご紹介します🌟 ①テーブルと座面の高さを合わせましょう まず、背筋をピンと伸ばした状態で座らせます。このとき、腰と膝の角度が直角になっていることが重要です。 そして、肘を直角に曲げた際に、肘はテーブルと同じ高さになるよう、座面の高さを調整しましょう。 ②椅子の座面の奥行きを合わせましょう お尻から膝裏までしっかり座面があることが大切です。 ③そのまま真っすぐ垂直に足をおろした所に足台を用意しましょう。 ピンと背筋を伸ばしたこの姿勢、一見するとラクな姿勢に見えないかもしれませんが、実は体の構造を考えると、座骨が立ったこの姿勢が、最も体に負担の少ない座り方なのです。 背もたれに体を委ねて座ったり、前かがみになったりすると、重い頭を支えるために、首や背中に大きな負担がかかります。 この話は子どもに限らず、もちろん大人も一緒です。 食事のときだけでなく、いつも背筋が伸びた正しい姿勢が習慣化できると、疲れにくく、肩こりやストレートネックも予防します。 ④お子様とテーブルの間の隙間は子どもの握りこぶし一つになる様に、椅子とテーブルの距離を合わせましょう それには、お子様が座ったあとに、椅子を後ろから少し押してあげる必要があります。 一人で座って、食事が終わると一人で降りることができる状態は、実はテーブルとの距離が空きすぎです。 姿勢が整うと、手の動きや、食べることに専念できます。 また、正しい姿勢で食事を取ることで、口の中も正常に動き、正常な発達が期待できるのです。 正しい姿勢が、きれいな歯並びをつくる👄 舌を支える骨(舌骨)は、胸や背中と筋肉で繋がっています。 そのため、胸や背中、肩甲骨あたりの姿勢が歪んでしまうと、舌の動きや顎の位置に大きく影響します。 生後すぐの、おっぱいやミルクをただ吸ってそのまま喉へ送り込んでいた時期(乳児嚥下)と異なり、舌や、口の中の動きを大きく変える必要があります。 食べものを噛んで食べられるようになるためには、食べ物を口に入れたら口を閉じ、舌や歯の動きによって食べ物を横に動かして歯茎や歯の上に乗せる必要があります。 そして嚙み砕いた食べ物を、唾と混ぜて舌の上にのせて、上顎(口蓋)に押し付ける様にして飲み込むことができるように練習が必要なのです。 けれども、猫背だったり、何かにもたれてだらしない姿勢になっていたりすると、体が安定せず、舌がうまく使えなくなってしまいます。 子どもの体は大人と違って、体に比べると頭が大きく、体を支えるだけの筋力がありません。 しっかり椅子や足台で支えてあげないと、曲がりやすいですし、支える部分を間違えてしまうと歪みがおこります。 そして、その歪んだ動きに合わせて歯が本来の位置ではないところに動いてしまったり、生え方がいびつになってしまったり…ということが起こります。 そのため、正しい姿勢で食事をすることはとても大切なのです。 この記事を書いた人 歯科衛生士 吉田 琴奈 KOTONA YOSHIDA