さかなか歯科|堺市北区北花田の親子で通える歯医者さん(小児歯科・予防歯科・審美歯科・インプラント)

スタッフブログ

歯のマメ知識

永久歯の欠損について🦷

植田 裕美子

みなさんこんにちは✨

堺市 北区 さかなか歯科

歯科助手の植田です!

先週あたりから本格的に寒くなりましたが、

皆様はいかがお過ごしでしょうか?🥹

さて、本日は生まれつき永久歯が欠損している、

【永久歯の先天性欠如】についてお話しします⭐️

永久歯の先天性欠如とは?

永久歯の先天性欠如とは、生まれつき永久歯の数が足りない状態を言います。

(上記の画像は永久歯が欠如してるために乳歯が大人になっても抜けず、そのまま乳歯がある状態のレントゲン写真です。)

通常、永久歯の数は28本、親知らずを含むと最大32本ありますが、何かしらの原因で歯の種となる歯胚が作られないことで生まれつき永久歯が足りない状態で生まれてきます。

1〜3本程度の少数の歯の欠如が一般的ですが、稀に10本以上の歯の欠如が見られる場合もあります。

⭐️2010年に行われた日本小児歯科学会の調査によると、10人1人という比較的高い確率で先天性欠如が発生していることが分かっていますので、珍しいことではありません!

欠損している場所には比較的多く見られる場所があり、上記の画像のような下顎(下の歯)の第二小臼歯(前から5番目の歯)が1番多く見られます。

先天性欠如の治療について

先天性欠如は必ずしも治療しないといけないわけではありません。

乳歯が抜ける前に発見することが出来た場合、まずはなるべくその乳歯を長持ちさせるように丁寧な予防処置と経過観察が基本になります。

⭐️乳歯は下から生えてくる永久歯に押されることで抜けていきます。ですので先天性欠如している場合、押してくれる歯がないので抜けずに大人になっても残っていることがほとんどです!

ですが永久歯と比べ乳歯は、歯根(歯の根っこの部分)が短いことや成分が十分でないために歯の厚みが薄く柔らかいので虫歯になったり炎症を起こすなど、問題が起こりやすくなります😩

また、早期に発見出来れば出来るほど治療の選択肢が増え、治療も最小限に抑えることが出来るので幼少期から定期的に歯医者を受診することがとても大切になります☺️

矯正治療

こちらは矯正治療により、欠損部分の隙間を閉じて歯並びや噛み合わせを整えていく方法です。

矯正治療をする場合、時期として最適なのは12歳〜18歳までとなります。

10代であればまだ顎の骨も柔らかく、歯を動かしやすい状態にあるので、比較的短期間で治療を終えることができます。

保険適用について

矯正治療は一般的には自費治療となります。

ただし、欠如歯が6歯以上ある『先天性部分無歯症』の方は健康保険が適用されます。

ただし、保険適用される矯正治療を行える期間は厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局に届け出た保険医療期間のみとなりますので注意が必要です⚠️

補綴(ほてつ)治療

【入れ歯・インプラント・ブリッジ】

矯正治療を考えてない・出来ない方で乳歯が抜けてしまった場合、機能性や審美性の問題解決のために歯の無い部分を補綴物で補う治療を行います。

補綴手段としては入れ歯・インプラント・ブリッジがありますが、まだ顎の成長が終わってない時期にブリッジやインプラントをしてしまうと顎の骨の成長を抑制してしまい残りの歯並びに悪い影響を及ぼすリスクがあります😩

⭐️目安としては20歳過ぎごろまでは顎の成長が続いていますので、少なくともその頃までは乳歯を大切に、残す努力が大切になります!

保険適用について

従来、インプラント治療は先天性欠如であっても保険適用がされませんでしたが、2020年の診療報酬改定により、『先天性部分無歯症』の方は保険適用でインプラント治療が受けられるようになりました。

ただし、インプラント治療を保険で行える医療機関の条件として『病院(入院用ベッドが20床以上ある施設)』であることが定められているため、一般的な歯科医院でのインプラント治療が保険適用で認められることはほとんどなく、大学病院などに紹介により手術を受けていただくことになります。

まとめ

永久歯の先天性欠如の場合、早期発見がとても重要になります!

日本臨床矯正歯科医会も、7歳くらいまでにレントゲン写真を撮り、ちゃんと永久歯があるかどうかを確認してもらうことを推奨しています☺️

お子様の定期検診のご予約やご相談などございましたら、お気軽にご連絡下さいね✨

スタッフ一同、お待ちしております😊

この記事を書いた人

歯科助手 TC リーダー

植田 裕美子 YUMIKO UEDA

前の記事へ
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の認定講習会に行きました!