歯のマメ知識 歯科用のCT撮影について 2024.03.24 植田 裕美子 みなさんこんにちは☺️ 堺市北区 さかなか歯科 助手の植田です✨ 本日は歯科用のCT撮影についてお話ししていきます! CT撮影とは? CTとはコンピューター断層撮影(Computed Tomography)の略称で、コンピューターを駆使してデータ処理と画像の再構成行うことで、断層写真を得られる装置のことです! 下記の写真は普段撮影するパノラマ撮影です↓ この画像は2次元でしか写ってこないのに対して CT撮影は3次元で撮影することが出来るので、 このよう様々な角度から歯を確認することができます。 医療用CTとの違い 歯科用CTと医療用CTの大きな違いは撮影方法です。医療用CTは被写体(患者様)が横たわらなければいけないのに対し、歯科用CTではどこのメーカーでも座ったままでの撮影が可能です。 また、撮影自体は10秒ほどで終わるため、被爆線量も一般的な医療用CTの約10分の1程度と非常に少なく済みます。それでいて超高解像度撮影から広範囲撮影まで選択可能で、医療用CTの約5倍の情報量を得ることが出来ます! 歯科での使用方法 CT撮影ではパノラマ撮影では得られることが出来なかった様々な情報を得ることができるため、より的確な診断が可能になります。 主にインプラント治療や親知らずの抜歯、根管治療などに用います。また、歯周治療や歯根の破折、歯列矯正などに際する炎症の原因確定、顎関節症の診断のどに用いる場合もございます。 インプラント治療での活躍 インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度、神経や血管の走行を把握することが必要になりますが、通常のレントゲンだけでは全てを把握することは出来ません。また、従来では骨造成が必要であったケースでも、骨の詳しい状態を知ることで、骨造成なしで埋入できる場合もあります。 インプラント治療においてCT撮影は、安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにも繋がるのです! 根管治療での活躍 根管治療とは歯の神経の治療のことです。 歯の神経の通り道である根管は途中で曲がっていたり、複雑に枝分かれしたりと迷路のように入り組んでいます。一方向からしか見られない2次元のレントゲン画像では、このような複雑な根管の様子を正確に把握するのは困難なのです。 しかし、3次元のCTを使うことで根管の立体的な形態や走行が確認できるほか、根尖(根っこの先)にできた病変の大きさやその原因も正確に把握できるようになります。 それ以外にもレントゲンでは見えない歯の小さなヒビや割れも映し出すことができます。 最後に 根管治療などの保険治療の場合、CT撮影も保険が効きます。治療内容などにより変わってきますがCTを使って根管治療をすることで、より正確に早く治療を進めることが出来るので当院でも積極的に使用させて頂いております☺️ 何かご不明点や気になることがございましたらお気軽にスタッフまでお声がけ下さい✨ この記事を書いた人 歯科助手 TC リーダー 植田 裕美子 YUMIKO UEDA